風邪薬は解熱鎮痛薬、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、商品によってはビタミンなど複数組み合わせられた薬になります。種類が色々有り過ぎて何を選んでいいかわからない方が多いと思いますのでここでは基本的な選び方を紹介します。
使用者は誰か
風邪薬は含まれている成分によって服用できる開始年齢が決められています。3歳から使用できるものもあれば15歳以上からでないと服用できないものもあります。服用開始できる年齢の幅があるので、症状が比較的軽めで常備薬として家に常備したい場合は自身の家族構成に合わせるといいと思います。年間で風邪をあまり引かないでという場合であればその時だけ使用する2日分や4日分で販売されている商品を選ぶと良いと思います。単価は高めですが、常備薬と比べて効き目が高い商品が多いです。最近では大容量の常備薬以外に小容量の常備薬も販売されており、効き目は小容量の方が高い傾向があります。また、家族構成が3歳から65歳以上と広い場合は大人用と子供用で分けると良いです。12歳未満の子供がいる場合は子供用、12歳からは使える薬の幅が広がるので12歳からは大人も服用できる常備薬と分けると良いと思います。注意点として高齢者の方が自宅にいて服用する可能性があるのであれば、病院から処方されている薬があるか、持病はどうかを確認した方が良いです。
どの様な症状があるか
風邪は発熱と頭痛、喉の痛みなど複数ある場合が多いです。喉だけ痛い、せきだけが気になる場合は喉だけに効く風邪薬、せきだけならせきだけに効く風邪薬を選んだ方が良いです。不必要に成分の多い風邪薬を服用すると眠気が出てきたり、口が渇くなど副作用だけが気になってしまう場合があるので症状に合わせて服用する事が良いです。症状が2種類以上あるのであれば総合感冒薬の風邪薬を選んで良いと思います。単品で揃えるよりコストも抑えられて、服用する量も抑えられます。総合感冒薬では発熱と喉の痛み、鼻炎など総合的に効果を発揮しますが、その中でも特に発熱に効果の比重を置いた商品、鼻炎に効果の比重を高めた商品など分かれているので服用者が一番辛い症状が何かで選ぶと良いです。
持病や過去に副作用が出た事があるか
過去に服用時に蕁麻疹が出た、緑内障や排尿困難の方などは箱に記載されている裏面の注意書きをよく確認しましょう。禁忌と記載されている商品に対して該当する場合は一切服用を避けてください。持病の症状が悪化する可能性が高いです。相談する事になっている場合は一時的になら問題ない場合もあると思いますが薬剤師や登録販売者、もしくはメーカーのお客様相談室に確認を取った方が良いです。妊娠している方は通院している病院の医師に確認しておきましょう。授乳中の方は服用前に授乳を済ませるか、保存バックに入れておくか、薬が切れたタイミングで飲ませるなど授乳のタイミングに注意が必要です。服用自体は出来るので不安な場合はかかりつけ医に相談しましょう。
服用する薬に求めるものは何か(要望)
小粒で服用しやすい、服用回数が少ない、胃に優しいものがいいなど、症状以外で重視する部分があればそれに合わせましょう。
風邪薬の紹介一例
第(2)類医薬品】第一三共ヘルスケア ルルアタックFXa 4日分 (24錠) 総合かぜ薬 錠剤 【セルフメディケーション税制対象商品】
イソプロピルアンチピリンとアセトアミノフェンのW処方で発熱や喉の痛みに効果が期待できます。ショウキョウ末が血行促進して寒気に対しても効果が期待できます。しかし、ピリン系の解熱鎮痛剤を使用しているので過去に風邪薬で蕁麻疹が出た事がある方は使用を避けた方が良いです。
【第(2)類医薬品】新ルルAゴールドDXα 45錠 第一三共ヘルスケア 【セルフメディケーション税制対象商品】
風邪症状の11症状に対して効果を発揮します。シートタイプの常備薬なので瓶タイプよりも衛生的で持ち運びにも便利です。症状に対してカバー範囲は広いですが、高齢者や基礎疾患のある方には副作用が強く出る可能性がある為服用前に注意事項を確認しましょう。
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